昨日は乳腺腫瘍のお話でしたが、それでは乳腺腫瘍にならないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、一番は避妊手術をしてしまうことです。
それも初回発情前に行うのが最も良いと言われています。
よく使われるデータの1つに次のようなものがあります。
避妊時期と乳腺腫瘍の発生率(犬の場合)
初回発情前:0.05%
初回から2回目発情間:8%
それ以降:26%
僕も今年で臨床8年目の獣医師になりますが、経験上、中〜高年齢で乳腺腫瘍になったコは99%くらいの確率で避妊手術をしていませんでした。
なので、高齢になってから麻酔をかけて手術というのは、極力避けたいという思いがあるので、将来的に子供を産ませることを考えられていないのであれば、病気の予防として避妊手術をオススメするわけです。
というわけで、今回は避妊手術をさせていただいたコのお話です。
ウェスティーの6か月齢、体重3kgのコで、初回発情前に手術をさせていただくことになりました。
以前のブログで避妊手術については何度か書いているので詳細は省きますが、若いと手術の傷口も小さくて済む場合が多いです。
今回は2cmちょっとで済みました。
ちなみに卵巣と子宮はこれぐらいの大きさでした。
すごく。。。小さいです。
卵巣、子宮も発達していないので、血管も細く、出血のリスクも最小限で済みます。
麻酔の覚醒も問題なく、一泊入院後、元気に退院していきました。
飼い主様に会えて嬉しいのか、肩の上までよじ上っております(笑)
お疲れ様でした。
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繁殖したり、ドッグショーにでるなら、避妊はできないけど、そうでないワンちゃんは、
若い時の避妊のほうが、手術のリスクが少ないんですね。勉強になりました。
二頭目を迎えるときには、早めに避妊したいと思います。
さくらママ様
コメントありがとうございます。
返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。
普段の診察から、やはり高齢になってからの乳腺腫瘍と子宮蓄膿症の多さを実感すると、若い時に避妊手術をしてあげたほうがいいなと感じます。
あと、ホームページと旧ブログのご指摘ありがとうございます。
少しずつ変えていっておりますので、しばしお待ちください。