さて、いつの間にか8月になり、ますます暑さが厳しくなっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

こちらの近況はというと、7月も有り難いことに多くの飼い主様やわんちゃんねこちゃんが来院くださり、日々診療に精を出させていただいておりました。

 

そして遺憾ながらブログ、ホームページの更新が滞りぎみになってしまっております。。。

 

さすがに8月は少し暇になると思われますので、脳内で執筆中のネタを少しずつ放出していきたいと思います。

 

今回は前回に引き続き、犬の潜在精巣の手術のお話ですが、ちょっと印象深い出来事でした。

 

というのも、2頭のチワワを飼われていた飼い主様なのですが、2頭とも潜在精巣だったのです。

 

正確には、1頭は右側だけの皮下陰睾で、1頭は両側の腹腔内陰睾でした。

 

皮下陰睾のコは、前回のコと同様の手術です。

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ただ、腹腔内隠睾のコは文字通りお腹の中に玉が隠れているので、陰茎の横からアプローチして開腹し、取り出す必要があります。

 

なので、手術侵襲が皮下陰睾のコよりも大きくなってしまうのですが、放っておくとガン化しやすいので、早めに取ってあげた方がよいのです。

 

あと、たまたま先日参加させていただいた「生殖器外科セミナー」でも腹腔内陰睾の話があったのですが、腹腔内の精巣はお腹の中でくるくる回ってしまい、精巣捻転を起こすことも多いらしいです。

 

そういったリスクの回避のためにも、やはり早めに取ってあげたほうがいいですね。

 

そんなわけで、手術をさせていただきました。

 

お腹の中にある精巣は、盲目的に探すと見つからなくて結構大変なことになることもあるので、今回は膀胱の背側にある精管からたぐることにしました。

 

術前の写真。

 

睾丸がないことがわかります。

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開腹し、膀胱を反転すると、精管が2本あるのがあるのがわかります。

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精管からたぐっていくと精巣が見つかるので、1個ずつ取り出します。

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無事2個とも取り出し、終了です。

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開腹手術の為、1泊入院後、無事退院となりました。

 

お疲れ様でした。

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