最近、ひっそりとホームページが更新されていたのをご存知でしょうか?

 

実は「飼い主様の声」をぜひ書きたいと言ってくださった奇特な飼い主様がいらっしゃいました。

 

これを書くのは非常にめんどくさいと思うのですが、わざわざ書いて下さったということは、当院を少しでも応援したいというお気持ちの表れなのだと思います。

 

とても有り難いことだと思います。

 

本当にありがとうございましたm(_ _)m

 

その素晴らしい「飼い主様の声」についてはこちらからご覧になれます。

 

http://www.aoe-ah.com/voice.html

 

ぜひ一度ご覧くださいね。

 

さて、そのルークちゃんは1歳のメインクーンなのですが、「左耳にしこりが出来た」とのことで来院されました。

 

赤くてちょっと炎症で湿っているような、小さな野いちごくらいの大きさのしこりが、耳の先に出来ておりました。

 

その細胞を顕微鏡で見てみると、肥満細胞腫を疑う細胞が認められました。

 

肥満細胞腫とは、猫で2番目に多い皮膚の腫瘍と言われています。

 

猫では頭頸部に発生することが多いとも言われており、今回は典型的な場所にできているとも言えます。

 

単独の皮膚肥満細胞腫であれば、外科手術単独で良好な予後が得られるので、手術が第一選択の治療法になります。

 

ただ、手術といっても肥満細胞腫の場合、そのしこりだけを取れば良いというわけでなく、マージンといって、しこりのある周囲の正常な組織を含めて大きめに取らないと、細胞の取り残しができてしまい、再発する可能性があります。

 

今回は耳の先に出来てしまったので、耳介ごと一部切除するような形になってしまいます。

 

耳の形が変わってしまうので、見た目が痛々しくなってしまうという、美観上のデメリットがあるのですが、幸い飼い主様は医療関係者の方でしたので、病気と手術の必要性についてスムーズに理解して頂けました。

 

念のため、病理検査を外注で出し、結果の出るまでの1週間は、ステロイドの投薬で少しでも腫瘍を小さくし、出来るだけ切除範囲を小さくするようにしました。

 

1週間後の病理検査の結果、やはり肥満細胞腫でしたので、予定通り手術を行いました。

 

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術前の写真。

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ステロイドで大分小さくなっております。

 

1cm程度のマージンを取って切除しました。

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念のため一泊入院で出血しないか確認し、次の日、無事退院となりました。

 

取った組織も念のため病理検査に出しましたが、問題なく取りきれているという結果でした。

 

お疲れさまでした。

 

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今回は、しこりに気付いて早めに来院して頂いたおかげで、腫瘍の早期発見ができ、最小限の切除で対応できたと思います。

 

当たり前のことですが、腫瘍は大きくなればなるほど、手術も大変になりますので、気になるしこりなどあれば早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。