以前、旧ブログで確定申告のことを書いた際、飼い主様から「病院潰れないでくださいね。」というご心配の声を頂いてしまいました。

 

それから月日が経ち、有難いことに、今年はどう足掻いても税金を納めることになりそうで、税金について無知ではいられなくなったので、ちょっとだけ動物病院の支払う税金についてお話ししてみたいと思います。

 

動物病院は、特別なイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に個人事業主なので、支払う税金は、個人で開業されている飲食店や美容院、商店などと一緒になります。

 

すなわち、所得税と住民税と個人事業税と消費税です。

 

所得税は、累進課税制度ですので、税率は5%から45%と幅があります。

住民税は概ね10%です。

個人事業税は290万の控除を差し引いたものに、獣医業は5%かかります。

消費税はご存知の通り、8%です。

 

なので、かかる税金は

(売上ー経費)✖️(所得税5%ー45%➕住民税10%➕個人事業税5%➕消費税8%)

となります。

 

仮に年間の利益が500万とすると、所得税は20%になるので、利益の43%の215万が支払う税金の額になります。

 

ここで特別ルールとして、

 

消費税は開業して2年間は免除になる

開業費(開業するまでにかかった交通費、本やセミナー代など)は経費として使える

 

ので、初年度はそんなに税金がかかりませんでした。

 

今年は、去年に比べて利益が増えたのと、開業費がなくなってしまったので、消費税以外の税金がかかってしまいます。

 

なので、何か節税できるものはないかと調べてみたのですが。。。

 

特になし。

 

うん、自営業者ができる節税なんてたかが知れてますね。

 

多分一番効果が高いのは、

 

青色専従者給与だと思います。

 

所得の分散をすることで、世帯年収一定のまま所得税の総額を減らすことができるという技。

 

ただし、結婚していて一緒に働いてくれる配偶者が必要。

 

次点で小規模事業共済ですかね。

 

確定拠出年金とかもありましたけど、老後のためにお金を貯めるという考え方が好きではない。。。

 

そんなわけで、しっかり税金を払いましょうというお話でした。

 

気をつけないといけないのは、自営業の税金はサラリーマンの時とは違い、後から一括して支払わないといけないので、調子に乗って設備投資、自己投資をしすぎると後でやばいことになるということですね。