また久々の更新となってしまいました。

 

皆様元気で過ごされていましたでしょうか?

 

こちらはと言うと、4月5月は、一般の診療に加え、わんちゃんの狂犬病、フィラリア予防の来院が重なり、有難いことに忙しい毎日を過ごさせていただいておりました。

 

今までは、ほぼ一人でも何とかこなせる仕事量でしたが、今年はさすがに無理だったかなと実感しております。

 

共に頑張ってくれた優秀なスタッフたちにもとても感謝しております。

 

そろそろこのビックウェーブも収まってきた頃かと思いますので、またちょこちょことブログを書いていきたいと思います。

 

さて、今回は、シーズーの7歳の女のコのお話です。

 

おしっこに血が混じるとのことで来院されました。

 

この飼い主様、以前飼われていたわんちゃんが子宮蓄膿症で亡くなってしまったという経緯があったため、先ずエコー検査で子宮が問題ないかを確認させていただきました。

 

結果、子宮は問題なかったのですが、膀胱内に怪しいモノが写ってきたため、追加でレントゲン検査をさせていただきました。

 

その結果、、、

 

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大量の結石が膀胱内に溜まっていたことがわかりました。

 

少量であれば、処方食で溶ける可能性もあったのですが、さすがにここまで大きいと溶けないので、飼い主様とご相談の上、手術で取り除くことにしました。

 

手術時、膀胱を触ると、レントゲン写真の通り、ほとんど石で占拠されているのが確認できました。

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膀胱を切開して、すべての結石を取り出しました。

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そして今後の子宮の病気を回避するため、同時に避妊手術もさせていただきました。

 

結石が全て取りきれているのを最後にレントゲンで確認し、手術終了としました。

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スッキリしましたね。

 

取り出した結石はこちら。

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術後の経過も順調で、1週間後の抜糸の時は、とても元気になったと飼い主様も喜ばれておりました。

 

結石分析の結果は、リン酸アンモニウムマグネシウムという、通称ストラバイトと呼ばれるものでした。

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再発しないように、今後も処方食を続けていただくことになりました。

 

尿路結石は、初期の段階では症状もそれほど大きくなく、飼い主様が気づかれないことも多いです。

 

ただ放っておくと、どんどん結石は大きくなり、場合によっては尿路を閉塞することによる尿毒症や膀胱破裂など、命に関わる状態になるケースもあります。

 

トイレが長い、回数が多い、尿が少ししか出ない、おしっこ時に痛そうに鳴く、尿が濁っている、血が混じっているといった症状がみられる場合は、結石が悪さをしている可能性もあるため、直ぐに動物病院に連れて行ってあげてください。

 

早期に発見できれば、内服薬や食事療法のみで良くなるケースも多いです。

 

今回は運悪く手術となってしまいましたが、致命的な状態になる前に助けることができて本当に良かったと思います。